六甲山ホテル


六甲山ホテルは古くからある山岳リゾートホテルでです。
何度か宿泊しましたが旧館の建築が味わいがあってとても良いホテルで大好きです。
ぜひここで展示したいと思いました。

今回は、六甲山の自然をテーマに、日常の人工の世界と自然との境界線上にある、入りとしてこのホテルをとらえています。
そういったものを感じる「場」として作品を通して立ち現したいと思います。
また、絵画自体がそういう物であると思います。

ところで今回、六甲山に生息する野鳥や植物をモチーフに取り入れて描いているのですが、
その参考に、実際六甲山にお住まいになっている六甲山ホテルの豊島さんに色々とお話を伺いました。豊島さんは山の動植物の写真を沢山撮影されています。ホテルのリビングでもスライドが上映されていて見ることができるのですが、その写真が素晴らしい。水滴の写真など引き込まれそうです!
こちらのブログに掲載されています↓

「神戸 六甲山ホテルスタッフの 四季折々」

ホテルロビー

ホテルロビーの鹿

ホテル部屋2

旧館の客室

六甲ミーツアート2013 芸術散歩

六甲山の山上で毎年開催される「 六甲ミーツアート2013」に参加します。

ホームページに参加アーティスト情報がUPされました。
http://www.rokkosan.com/art2013/artist/

私は六甲山ホテルの吹き抜けロビーと、ホテル菜園にある池のほとりに作品を設置します!
鏡の作品シリーズ初の野外設置です。

以前から考えていた森の中での作品展開を実現させる新しい実験の場となります。
どういった空間が現れるか私も楽しみです。

六甲山上は標高が高く素晴らしく美しい所です。
ぜひご高覧下さい。


http://www.rokkosan.com/art2013/







オムツがとれたので山へいく


赤ん坊が出来てから自分の時間と言うものが無くなり、注文を頂いた作品だけ制作してそれでありがたいことですが夜寝る暇もなく手一杯でした。個展や展覧会は到底無理でセーブしていましたが、チビタもずいぶん人間らしくなってきてオムツもとれたので、来年あたりからまた展示を入れて動く年にしようかなと思っていたところ、いくつか話が舞い込んできました。
来年は美術館で展覧会するとこになりそうです。
あと今年は夏から秋にかけて、関西で野外展に出すことが決まったのと、秋田から呼んでいただいてアーティストインレジデンスに行くことになりました。
ここ数年作ってきた鏡の作品は技法的にも極められてきたのでそれを今度は野外展開したいと言う思いと、このところ大規模なパブリックアートが続きビジネスライクなやり取りに疲れてきたので、どこか山の中でひっそり絵の展示でもしたい・・・と思っていた、二つの思いがあったのですが、ちょうどかなう事となりました。
今まで地道に勉強してきた事が徐々に集約して次へ、そういう時期ってことですね。

関西では野外の山中で鏡の作品を展示、秋田では久々にペインティングにじっくり取り組みたいと思います。
アートで地域の活性化をねらいとした秋田のプロジェクトでは、過疎で廃校になった小学校に展示し放題とのことで、広いスペースがあり、せっかくだからミラーのシリーズのインスタレーションも展示しようかと、もはやいつも通りぜんぜんひっそりじゃ無い感じになりそうですが、とっても楽しみです。
2007年に行った国際芸術センター青森のアーティストインレジデンスは自分の中で色々な事が転機となる時期で大きな経験でした。
また神聖なる東北の地で何が起こるか楽しみです。

KAMIKOANIプロジェクト

秋田で行われているアートイベント、「KAMIKOANIプロジェクト」に今年度呼んでいただき参加することになりました。
8月にアーティストインレジデンスで作品を滞在制作します。

秋田県の山岳地帯にある上小阿仁村で開催されるこのアートプロジェクトは、立体作家の芝山昌也さんプロデュースで昨年から開催され、昨年非常に好評だったと言う事で、今年から秋田県の後援で文化による地域活性化を目的としたアーティストインレジデンスプロジェクトとして継続されて行くことになりました。

素敵な所で行くのが楽しみ!いい作品を作りたいです
https://www.facebook.com/Kamikaoniproject


ANDO SESSION 4

 ANDO SESSION 4 「色の力」展
2013.6.11~6.22 (日月休)

渋谷、松濤にあるギャラリエアンドウにて。
色をテーマにした企画展に出品します。
ギャラリエアンドウは小さいけれど昔から在る企画専門のギャラリーで、安藤さんのこだわりががハッキリしててミニマル好きの個人コレクターを対象にした、筋の通った良い画廊。初めは関根伸夫さんの作品を扱っていて、画廊名は関根伸夫さんが決めたそう。取り扱い作家の作家の赤塚裕二さんや間島秀徳さんは学生の頃に憧れていた作家さんで、同じグループ展に出せてうれしいな。その後自分はマチエールや筆致の要素をそぎ落として真逆のミニマルな方向へ向かったが、すごく好きでも完成されている物を同じようにやってもしょうがないと思うから。その人達がそうしたように、内なる声に耳を傾け自分だけの新しいやり方を作り出す事が、本当のリスペクトだと思う。

DM

"humming bird" 2013 

小品展に出す絵が出来た。
普通、絵は形を描いてから色を塗って仕上げるが、もしくは同時にストロークや絵具の物質感を見せるが、私の絵は、絵を描いて、そして別に色を塗って、それを切って絵を発生させている。(または絵具が鏡になっている。)以前は普通に絵具でキャンバスに描いていたが、自分にとって魅力を感じるものを追求してどんどん余計な物を排除していったら最終的にこうなった。線と面で絵を描いていたが、それをさらに追求して行くと、究極の線は切ることになる。それは絵画の、2次元と3次元の狭間に生じる「魔法」を追求して行った結果でもある。
まぁとにかく、絵を描く事や、絵が好きです。ずっとそれだけやっている。
このカットのシリーズになる前、数年間は線でギャラリーの壁に直にドローイングを描いていた。それも初期からずっと同じ理由で、絵の中の空間と絵の外の空間を反転してミックスしたいのである。それがつながって今の作品に発展している。最終的に辿り着いた鏡をカットするシリーズは、壁面をキャンバスにして二次元の形態で構成して絵を描き、更にその絵の中に実際の世界が映る。
最近、自分は要するに美しい内世界と辛い外世界を一体化させたいのだと言う事に気がついた。
どこまでが架空でどこまでが現実なのか、それは本当は表裏一体だ。
今までやってきた紙へのドローイングを壁に貼るシリーズ、透明のアクリル板に描くシリーズ、紙やビニールを手で切って描くシリーズ、鏡に描くシリーズ、ウォールペインティング、鏡を切って壁に描くシリーズ、形は違うけれど実はずっとひたすら同じ事をやっている。今回のカラーの作品もその流れです。

"Pond"  "Road" 2013


"Dream" 2013

"Canvas" 2013


for wedding

今年も新しくご依頼いただいて、建築空間のためのコミッションワークもいくつか進行中。

http://www.grandoriental.jp/wedding/
TAGBOATさんと、新しくできるこちらの建物のために作品を作ることになりました。
現在プラング中。思いがけない要望で、時計を作っています。
おもしろいものになりそうで我ながら楽しみです。

結婚と言うのは生命にとって重大な出来事ですね。
生きている時を祝福するような世界を作りたいと思います。

私が生まれる前から世界は廻っていて私が死んでも廻って行くのだなと言うような事を最近よく考えます。悲観的ではなく、当たり前の事として。
ずっと自分は結婚なんかしないと思っていたのですが、結婚して大きく変わった事と言えば、子供が出来て、親が年老いていくのを目の当たりにして、自分も含めた大きな時間のサイクルを肌で感じられるようになりました。今まで他人事だった過去や未来の事が、すべて自分の延長線上に繋がって感じられるようになりました。
地球が胎動している事をほんとの意味で受け入れられるようになったのかなと思います。

そう考えると・・・結婚も悪くないね。笑 素敵な事だ。

日常の穴

緑が気持ちがいい季節になって来た。


今後いよいよ作品を野外で展開する予定。
公園に出かけて小品で作品設置の実験をしています。

森のスケッチの一コマ





穴。




空が絵のなかに落ちて来た。

このところ日々の制作に終われ、子育てに終われ、放電気味でしたので、手がけていたプロジェクトがすべて一段落した3月、次の新しい作品のプランニングと充電をするために子供を連れて京都に帰ってきました。
野猿のように飛び回る可愛い息子はじじばばさまに預けさせていただきまして、久しぶりにたっぷり思索に励む事が出来ました。

そこで、京都芸術センターでクリエイター向けに開催されている「わざゼミ」に参加してきました。「わざゼミ」というのは伝統工芸や伝統文化の専門家と、現代において物作りをする人とをつなぎ、新しい創造をつむぐという京都ならではの素晴らしく画期的な企画講座です。

今回のテーマは「作庭」
以前から空間芸術として興味を持っている日本庭園・・・ということで、ワクワクしながら参加してきました。これまでも修了論文で日本独自の美術空間の一つとして取り上げたり、有名な庭を見たりはしていますが、詳しいところはよくわからないし、本域の庭師のかたに直接本当の話を聞ける機会なんてないですから。

講師の先生は京都に11代続く庭師「植治」の12代目小川勝章さん。
一週間の間、東に西に、一緒に京都のあちこちの名庭を見学させていただきました。
だいぶ変わった兄さんでしたが、とってもかっこええ人物でした。
先生の話は、一貫して庭の型ではなく本質を見てくださいというような姿勢だったと思います。
いい先生に話を伺えて光栄です。

そして、いま手元に残った思い出の軍手・・・。
松のいいにおいがします。いいにおいなので捨てず洗わずに庭ゼミの思い出と共にこのまま置いておきたいと思います。
生まれて初めて松の剪定、手で葉をむしるというのをさせてもらいました。
松があんなにいいにおいだなんて知らなかった。
(職人さんは素手でやるそうです。松ヤニで真っ黒になりました。)

そして思い出の軍足。

思い出のヤツデ。

石。
あるお寺の造園で、この石が重機で運ばれてきてからここに据えられるまでに立ち会わせていただいたのですが、終わった後見るとまるで百年前からここにあったみたいに見えるので驚きました。さっきまで土掘って埋めていたのになぁ。
そのあたりが庭師の方の力量なんでしょうね。品がありますね。
一生懸命土をほうきではきならして振り返ってみると突然庭が海に見えました。
行く前に思っていたインスタレーションとか言う言葉が吹き飛ぶくらいの色々なことを感じました。

庭から感じた事。
自然、自然と人工、伝統と芸術。
これは私の制作テーマとも重なるものです。

私は常々絵を描くという行為は、まるで自然と人をつなぐ「巫女」のようなものだなと思っていましたが、庭師のかたは同じく自然を扱うけれどもっと自然の直中に居て自然そのものである「山伏」のような人達だなぁと思いました。懐が深いです。
先生が、お庭を造っているのではなく「地球を借りている」という言い方をされていたのが印象的でした。
いつも私が作品を作るときに思っていて言いたくてもはっきり言うと陳腐になってしまうのではないかと思って言えない事があるのですが、そういう大事なことを当たり前に普通に共有できる感じがして嬉しかったです。
これはアジアの中でも私達の地域独特の感性なのかもしれないと思います。

色々感じた事がありますがまだまだ消化中で余韻に浸りたいので、後々書きたいと思います。
訪れたお庭の一部。

今回個人的には、庭のすごさと共に、庭と絵画との総合的な空間の関連性も改めて確認しました。
大覚寺大仙院と言えば、枯山水が有名だそうですが、絵はこれ!
狩野元信の四季花鳥図が元々あった禅寺です。
この絵は今は京都国立博物館にあります。
本来は枯山水の蓬莱山と大海と全てが対をなしていた事を感じました。

岩倉実相院も襖絵がすごい!こちらは実物がはまった状態で鑑賞出来る貴重な空間です。
この滝の図、中央の滝を開くとそのむこうに庭が見えます。
有名な床紅葉です。

庭の話を伺ってからよく考えてみると、改めて絵やその置かれている場所を見たとき、描かれている空間とその外に広がる庭に象徴されている思想、風景のコンポジション、中に居る人の動線、建物の意味、場所の意味、全てが関連しあって一つのものが作り上げられていることがよく見えてきました。

私が現代において目指すところもそういうあり方であります。
最近どんどんそういう方向に来ていますが、
なにかこれからもっと面白いものが作れる気がします・・・。