誕生日

どしゃぶり雨の中、パレスサイドホテルの搬入。

この企画はアーティストが一晩宿泊体験をして、それを基に作品を作るのだけど、この部屋は本当に居心地がよくてぬくぬくしてて、住みたくなる。
妄想も全開です。
収蔵作品の他に、ギャラリーの人のアドバイスで一時的に壁面にドローイングも加えることに決定。現地制作する。最近やっている作品シリーズで、紙を切って描く作品。線を描かないで紙を切り取って、抽象と具象の間・二次元と三次元の間に存在する空間を切り取るというやり方です。
私の非常に好きなリチャードタトルの作品で、壁にキャンバスを張っただけのやつがあるけど、それプラス、イリュージョンの問題って感じなのです。日本の美術品というのは西洋美術と違って、もともとそういう中間的な存在をしている側面がある。文様と絵画の境界線も西洋とは違ったありかたをしています。私はそれが面白いと思っているのです。

昨日は搬出の後、知り合いのディレクターの方にお借りしたデジタルカメラを返しに行ったのだけど、そこで思わぬ企画の話が2つほど持ち上がった。
以前から考えていた事といろいろとリンクする内容で、ものすごく楽しみ。
思いをめぐらせながら遠回りして帰ったら帰りに車をぶつけた。
一通と鉄骨のバカ。
なぜかいつも搬入前に事故る。
これを直したら今回いただいた制作費も消えるであろう。
日本の世間では、私のちっぽけな芸術よりも、カーコンビ二の塗装技術のほうが存在価値がずっと上だ。

しかしこれで厄払いが出来た。
明日は搬入だし、きっといい展覧会になるであろう。
愛少女ポリアンナばりにポジティヴシンキングです。
おかげで展示はわりと気に入った感じになりました。
ホテルの部屋で一人しずかに紙を切って、良い誕生日でした。

アート・イン・トランジット

京都パレスサイドホテルの 「アート・イン・トランジット」展。
いろんなアーティストがこのホテルに泊まり、作品を制作して納めてきたこの企画。
3月2日3日の1時から8時まで、私ほか6人の、今回設置分の作品の部屋を一般に公開していますので、ぜひ見にいらしてください。
今後、作品を見ることが出来るのは部屋に泊まった人だけ。
http://www.palacesidehotel.co.jp/japanese/fr-art-jp.html
次回の10月でホテルのコレクションが完結し最終回となるそうです。

そして明日は私の誕生日。
誕生日に搬入なんて縁起がいいね。

2日間だけの特設カフェも2Fにオープンします。
てづくりケーキがあるんだって。
わたしもお昼ごろはそこに居ます。


パレスサイドホテルは名前のとおり、御所の(西側の)真横。
烏丸丸太町交差点を北へすぐ

個展搬出

日曜は一ヶ月間の個展の最終日。
搬出しました。

友人が手伝ってくれた。
白ペンキをローラーで塗って壁に描いた絵を消していただく。
6時から初めて6時55分に終了。
初めて壁に描いた頃は、消えなかったらどうしようとびびったものですが、最近はどんどん手早くなってきてます。
壁に描くようになったのにはいろいろと理由がある。解りやすい効果としては、見る人が支持体の中に存在することになり、より二次元と三次元のギャップが際立つから。もともとは消すことに対しては深い意味を持たせてはいない。
今回は一晩乾かして、月曜にギャラリースタッフと2回目のペンキを塗って完全に消す予定。
ちなみに手伝ってくれた友人は文化財の保存修復の専門家。
そんな技術のある人に消させていいのだろうか。笑
手間ひまかけて残すことと一瞬で消すこと・・・どう思ったのかしらなど考えつつ。
残したい人がいたら残してもいいけど消すのはわりと気に入っている。何百年前の絵が残っている傍らで、わたしのあの絵は3週間だけこの世の中に存在していた事になる。そして頭の中にはまだ描かれていない絵がたくさんある。アウトプットしなければ存在しない。
その場を体験した人の中にだけ残る。アートって本当はいつもそんなものだ。
終わったあと、voiceの向いに最近出来たお店で
お礼にとんかつをご馳走する。
あそこのとんかつおいしいです。行列が出来てたよ。

個展のレビュー記事が日経新聞に掲載されました。
書いてくださった方とはお会いしたことがないのだけど、一番見せたかった新作の部分を取り上げてくれていて、意図を的確に書いて下さっていた。
記事を読んで、ちゃんと見てくれている人っているんだなと嬉しく思った。
http://www.nikkei.co.jp/kansai/culture/31670.html

そんな感じで企画展が終わってひと段落。
ああ、オラファー・エリアソンを見に東京に行きたいなぁ…。
しかし、そんな暇も無く明後日はまたホテル展の搬入です。