かけがわ茶エンナーレ2017

かけがわ茶エンナーレ 2017

https://www.chaennale.jp

昨年から準備してきたこの芸術祭、ついに始まりました!

山口裕美さんのキュレーションのアートセレクションで参加しています。
他の参加アーティストも豪華ですが、みなさんそれぞれ大作や新作で、普段の美術館での展示とは違う場所性と作品の絡みもあり、
とても見応えあるアートプロジェクトとなっています。
私は二つの場所で、新作を設置しました。

作品解説のテキストをこちらに載せておきます。

 

アーティスト:船井美佐

 

○作品タイトル:「大地をひらく、星をみあげる ーcometー 」  
制作年:2017年
素材:鏡
作品展示場所:五明地区 彗星発見の丘  
協力:五明茶業組合

 

○作品タイトル:「大地をひらく、星をみあげる ーSupernovaー 」
制作年:2017年
素材:塗料、木、ステンレス、鉄 
作品展示場所:We+138 テラス
協力: 株式会社尾崎工務店 

この作品は、We+138テラスと五明の茶畑に展示されていて、二つで一つの作品となっています。

 

We+138 と五明の茶畑に作品を設置し、星を描いた作品で二つの空間をつなぐ。 掛川の象徴である茶産業と城下町。かつて人々が大地を切り開き、長い間かけて培われてきた美しい茶畑の景色と、 現在進行形の駅前再開発の場所である We+138の二つの場所をつなげて創造する事で、 昔から続く人の営みの流れと、これから私達が作る未来の街へのビジョンに、思いを馳せます。 星は、茶畑に広がる星空、子供、過去と未来、破壊と創造、船井作品のテーマである2D と3D 、そして4Dを象徴しています。

 

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cometは彗星という意味。
五明の彗星発見の丘は、360度茶畑が広がり、夜に真っ暗になることから、星の観測場所として有名な場所です。
また、五明という地名は、五つの苗字の人がこの土地を切り開いたという説があり、今でもその5つの苗字の人が多く住んでいるそうです。
そこを訪れたとき、はるか彼方まで延々と手入れされた茶畑が続く景色の美しさに感動しました。また、かつてここを切り開いた人がいて、そこから人々の営みが今まで連綿と続いていることを感じました。星の光が地上に届くのと同じような、時の流れと暮らしのつながりを感じたのです。
どこの街のだれの家でも、はるか昔は原野で、誰かがその土地を切り開いたから家が建っていて街があるのです。

SuperNovaは超新星、ブラックホールの意味です。星が消滅と発生をするように、破壊と創造を繰り返し、人々のイマジネーションの力によって街が新しく変化して行く様子を重ね合わせています。
ここは、古くから続く城下町の商店が駅前再開発で壊され、昨年マンションとショッピングビルができた最も新しい場所であり、これからまた街が再生していく場所です。
五明と駅前を作品でつないで対比して考えてみることで、今まで続いてきた文化や産業や、これからの新しい街のありかた、ライフスタイルについて、みんなで思いをはせる機会になればと思います。


鏡を使った絵画は船井作品の代表作です。今回は反転して動く星と羽ばたく鳥をイメージして原画を描き、鏡をレーザーカットして作っています。
描かれた架空の絵の中に、見ている人と現実の景色がうつりこみ、 2次元と3次元、理想と現実、イマジネーションの世界と現実の景色が反転してひとつになる事をコンセプトとしている作品シリーズです。
遠くまで広がる茶畑の美しい景色と鑑賞者が、星空のイメージの中に一つになって映り込みます。

すべり台は、船井が3年前の東京都現代美術館の展示から手がけている、乗れる絵画作品のシリーズです。ここでも、絵の中に人々は入り込みイメージと現実が1つになります。そして、すべり台をくりかえし登って降りる行為に、母体、生と死と再生を表しています。そこで遊ぶ子供は、すべての人のかつての姿、生命の持つ原始の力に立ち返ることを象徴しています。
ぜひ大人の人も滑って、イマジネーションの力を再生してください。

 

 

※作品は写真撮影可能です。

ただし、SNSやネットに掲載する際は、作家名と、かけがわ茶エンナーレ2017というクレジットを必ず入れてください。

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