KAMIKOANIプロジェクト2013終了

KAMIKOANIプロジェクト
14日にフィナーレをむかえました!秋晴れの中、沢山の人にご来場頂き、棚田の杉舞台でライブとクロージングイベントが開催されました。
お世話になった村の方々に再会できて嬉しかったです。役場の総務課の方、文化財担当の議員さん、教育長さん、色々と作品制作に協力していただきました。村の方々、県庁や大学の関係者の方々、本当にどうもありがとうございました!おつかれさまです!
こういう、地域と密着した一人一人の顔が見える感じが他には無いディープなイベントになっていて、「村」という特別な場の持つ力が生みだす、大きな魅力であると思います。村には不思議な磁場がある。

経済効果とか地域活性とかアートプロジェクトには色々役割がありますが、この村をみているとこっちが心配になるくらいみんなそんな事無頓着で関係なくて、でもそれぞれが少しの日常の変化を楽しんでくれていて、みんなで楽しむ「祭り」それでいいんじゃないかなと思いました。経済より精神の活性化がアートの本来の一番の目的で、実は人が生きていく上で最も大切なものではないかと思います。そこが変われば全ての事は後からついてくる。全ては変わる。みんながここに来て「ああ、上小阿仁のあの空はきれいだったな〜」と日々のくらしの中で思い出すことから、世の中大きく変わっていくと思います。
 
美術の展覧会としても参加作品すべてに一貫したテーマがあり見応えのあるバランスのいい展示だったと思います。
各作家の作品の画像はまたまとめてUPしたいと思います。
ところで、いつも行っていた道の駅の食堂のお姉さんが、和太鼓チームの「鼓響」で出演されていて、演奏後に声をかけてくれてびっくり!
滞在中に村の踊りの会や番楽や伝統行事をいくつか見学しましたが、都会では崩壊している伝統芸能や技術が、さらりと日常生活と共存していてすごいなと度々思いました。
上小阿仁村かっこいい。w

なくしてしまったものがまだここにはある。
秋田県で最も高齢化が進む地域、過疎で消えゆく村と聞いてやってきたけど、来てみたら沢山の人々がみんな豊かにゆったり暮らしていて、行き詰まっているのはよっぽど都会の方じゃないか。


人が生きてきた道のりを振り返り、これから私たちはどう生きるのか?























もうすぐフィナーレ

KAMIKOANIプロジェクト2013、今週末でフィナーレです!
いま秋田へ向かっています。
秋景色の村はどんなだろう?
上小阿仁村、美しい村。素晴らしい夏休みをありがとう。
記録に少しずつ夏のレジデンスの写真をまとめて今後アップして行きたいと思います。




役場前の道の駅




























上小阿仁村、ブルータスで特集されました。

ある日の上小阿仁

上小阿仁村の地域おこし協力隊の彼女が来てくれました。
彼女は私と高校も大学も同じというミラクル!京都から遠くはなれた秋田で。
後輩頑張ってます。

沖田面小学校のプレイホールの私の作品です。


黒板に描いた架空の楽園景色。その中に見る人と小学校の景色が映る。

黒板から飛び立つ鳥達は窓へ羽ばたいて行く。窓の外は本当に美しい杉林と山が広がっている。
空想や記憶と現実、過去と未来、2次元と3次元、二つの世界がいくつもの空間が人の心の中で一つになる。
作品「Mountain/Paradise/Boundary」
2013 Misa Funai @Okitamote-Kamikoani
 

ある日のKAMIKOANI

集落の中央を通って沖田面小学校へ続く道。激しい雨。

前が見えないくらい。

雨上がり、小学校の前庭。

今は使われていないプール。

レジデンスで使用中の教室。この部屋では同じレジデンスアーティストの衣川君が絵を描いています。
日比野さんのプロジェクト明後日朝顔がぐんぐん伸びています。

小学校エントランスの受付付近のレリーフ。この学校にあったレリーフ。
こどもとぶどうとウサギとさるくま。この絵は2階の美術室に残されていた油絵で、以前の先生が描いた物のよう。ここが合うと思い飾りました。いい絵ですね。


このレリーフ好きです。
毎日この前をたくさんの子供が通ってにぎやかだったんだろうな。

晴れました。きれい。



ちょうどうちの子と同じくらいかなぁ。

するとあれは私か。

北海道のヒグマと違って、この辺りのツキノワグマは小柄で、ドングリを食べる。
可愛いですね、見てみたいなぁと村の人に話したら、実際に会ったら大変だよ〜と笑われました。実際山の方に行くとあちこちに熊出没注意の看板があり、あわてて後日熊避けの鈴を買いました。






阿仁の打当温泉にあるマタギ資料館。
今回の滞在では秋田の海沿いを走らずに盛岡から田沢湖を抜けて中央の山間部を通って阿仁から上小阿仁村までやってきました。
阿仁は上小阿仁村のおとなりの北秋田市の地域です。
上小阿仁村の八木沢のマタギ集落はもともと山を越えて阿仁村から移住した人が開いたそうです。
伝統芸能の番楽も同じ物が伝えられて変化しているとのこと。
車で移動するには阿仁と上小阿仁の八木沢はめちゃくちゃ遠く、道路も市町村区分でも地域が違うのですが、地図で見てみると山を越えたらすぐ裏側で、なるほどなぁと思いました。いまの動線とは全く違うくらしの動線がかつては山の中にあったことを感じます。

山の動線と同じように、この辺りを見ていると川の動線も感じます。
川沿いに集落が発展していて、昔は川を使って木を運び重量な交通の要だったことを感じさせます。それが線路に変わり、道路に変わり。
そういえば友倉神社に行った時に、神社の意匠が竜の文様で、竜というのは大体水に関わる地域にまつられている図案なので、特に周囲に泉も滝も無くこんな山の中でどうしてかなぁと思ったら、下の集落の真ん中を流れる川の治水をこめたものだったようです。

阿仁地区には銅山があり、上小阿仁村はそこへ行く人足の宿場町でもあったそうです。
今回のレジデンスで宿泊している高橋旅館はその名残を残している村で唯一の老舗旅館です。

山があって、川があって、そこにあるもので人が暮らしてきた痕跡。

オープン!

秋田県上小阿仁村

KAMIKOANIプロジェクト2013

八木沢の庚申塚。後ろに見えるのは総合ディレクターの芝山昌也さんの作品です。

秋田杉の棚田舞台で盛大にオープニングセレモニーが行われました。
向こうに見えるのは草間弥生のカボチャ作品。中に入れます。

彫刻家の市川ジュンさんと作品。そしてその風呂に入る参加作家達。笑
そして風呂の火の番をしてくれている村の少年!


始まっております!

毎日とても美しい景色と出会い、とてもとても素敵な村の人達と出会い、
良い時間を過ごしています。

私は写真の八木沢集落から20分ほど離れたの中心部にある沖田面小学校で滞在制作を行っています。制作は山場を越えて、インスタレーションはほぼ完成し、今は村の自然をスケッチしてまわっています。帰るまでにそれを一枚の絵にします。

秋田の人は、笑顔が多い。秋田の中でもここが特別なのかもしれないけれど、一見朴訥だけどちょっと話すと皆さんパッと笑顔で明るい。独特のほがらかな気風を感じます。
他の東北の街と比べても、おおらかな感じがする。
10日がたちましたが、この村の人達が大好きになりました。
だれだネットにあんなこと書いてるやつ!めっちゃいいところやないか!
お医者さんの件は単に地理的な問題の気がします。

ところで私が持ってきたPC用のE-MOBILEが圏外で、他のみんなはiphone5でデザリング出来ているのですが非対応機種でつながらず、この素晴らしく面白い日々をなかなかアップ出来なくて残念です。
いまは村役場の前にある道の駅「かみこあに」でネットの作業をしています。
おいしい物がたくさんあって幸せ☆
馬肉どんぶりとほおずきジュースがおすすめです。

もうすぐアーティストトークがあります。
8月18日レジデンス会場の旧沖田面小学校にて。
道の駅かみこあにとは車で5分くらいのところです。
滞在制作をしているアーティストが作品制作や村でのレジデンス滞在について語りますのでぜひご来場ください!
 http://kamikoani.com/?page_id=801

お盆という事もあり毎日沢山の人にきていただいています。
昨日は100人以上の来場者があり、制作しながら沢山の来場者の方とお話しする事が出来ました。レジデンスでこんなに忙しいのは初めてです。w 地元の方、旅行の方、帰省中の方、様々な人と、この廃校になった山村の小学校という場でお話しする中で、自分自身も作品やライフスタイルの事を色々な観点から考え直すきっかけになり、面白く思っています。
 
引き続き、頑張って良い作品を作りたいと思います。

オープニング、八木沢分校会場での作家による作品解説の様子。


カフェは売り切れ、駐車場も満車。会場まで秋田駅から臨時バスが出ました。

ある日の上小阿仁村 レジデンス

ある日の景色。
メインの285号線も良いけど、山際の裏道を通るのも好き。

どこを見ても美しい村・・・。

「道の駅かみこあに」は定食屋が充実。お昼は毎日ここへ来ている。
おいしいものがいっぱい。馬肉丼。

ところで、こちらに来て、出会う人もそうだけど、
お店の人がとても笑顔なのに驚く。
みんな黙々と仕事してるけど、話すとぱっと花が咲いたように笑う。
帰省シーズンで人も多いし、特別私が外から来ている作家だからという事ではないみたい。
コンビニの店員さんなんかも、普通にレジでやり取りしてありがとうございましたっていうとき、ほんとに友達に笑うみたいな笑顔で笑うんだ。
そんなこと東京でも関西でもあり得ない感じででちょっと驚く。
関西の商売する人の愛想のいい笑顔とはまた違う、普通に人に笑う感じ。
朗らかで笑顔の多いのは秋田の特性なのか、この村の特徴なのか。
人間関係が顔が見える範囲で近いからかもしれない。
とにかく、みんな出会う人出会う人、笑顔がすてきだなぁと思う。
東京でこんな風に会う人会う人にいちいち笑っていたら疲れてしまうだろうな。レジでも品物だけ見て目は会わせないで口だけでありがとうございましたって言うのが普通で特に失礼だとも思わなくなっている。本当は人間のコミュ二ケーション能力のキャパシティーなんて限度があって、この村くらいの数が人間らしさにとって適度なのかもしれない。

制作している廃校の学校は、もちろんエアコンなど無く、あまりの暑さで毎日午後は気が遠くなり、なぜか眠くなる。東北の夏の祭りであるねぶたや花笠等の七夕行事は、由来が「ねぶり流し」(暑さで生じる眠けを川に流す)だというが、今まで意味が分からなかったけど今回ほんとうに眠くなるんだと体感した。
日頃、エアコンのきいた部屋で制作している事が多い体は暑さに慣れていなく悲鳴を上げている。窓を開けると蜂みたいなでっかいアブが猛威を振るっていて、おびえて過ごす。ここ数日くしゃみと頭が痛くて風邪かと思ってたんだけど、7年間閉ざされていた学校はカビがすごくてそれが頭痛の原因だったようで、村の人に手伝ってもらって床にカビキラーをまいて拭き掃除、厚手のフィルターマスクをしたらましになった。
いくら自然が美しいと感動しても、私には自然の中で土地を耕して暮らして行くような体力はない。矛盾の固まりだなと思う。さらに私はアレルギー体質で、杉と米とカビと猫とそういった物がダメで、不思議と排気ガスの所は平気。汚い都会でしか暮らせないおかしな生き物だ。生物として終わってるなと思う。花粉症やアレルギーの子供が年々増えているけど、都市化で人間全体がどんどん矛盾して進化していってるように感じる。
私は、だからこそ自然に憧れるし、自然の生命力に畏怖の念を抱く。
自然と乖離している自分だからこそ、強く自らの中の美しい自然との接点を求めて絵を描いているのだと思う。

スポーツセンターの剥製。カモシカ、熊、山鳥。この辺りのものたち。

上小阿仁の広報紙。沖田面の友倉神社。大切にされている氏神様。

おや、この人は・・・!お世話になっている地域おこし協力隊の彼です。

冬には夜中に裸で神社まで駆け上るという裸祭りが行われる。
林業や鉱山やマタギなどの文化があった地域だけに、男の世界の気風の名残を感じる。
長い冬にはいろいろな文化があり、冬も来てみたい。

今月号はKAMIKOANIプロジェクトも記事になっていた。


私が村でとても好きな場所。新しく移転した丘の上の小中学校から見る景色。
見た事無いくらいアジサイが咲いていて、村役場や道の駅が見下ろせる。

まるで夢のよう。
こんなところ見たことない。

 
大学時代の友達が突然亡くなったと知らせが来た。
天国ってこんなところかなぁ。


ここは楽園か。それとも原始の異界との境界か。


八木沢集落

7月7日に上小阿仁村に展示の下見に行きました。

その日は、KAMIKOANIプロジェクトに向けて、八木沢集落での大規模なお掃除ワークショップと日比野さんの明後日朝顔のプロジェクトが行われました。
県庁の方、村の方々、秋田公立美術大学の先生や学生さん、有志が総出でプロジェクト開催を進めておられました。
私は終盤から参加して見学させていただき、秋田テレビの取材インタビューを受けました。
暑い中大変な作業にも関わらず、皆さん生き生きと楽しそうにされていたのが印象的でした。

アートが地域と関わる事で、日常の中に非日常が生まれ、新しい観点がひらけること。
アーティストというのは社会の境界に立ち、フィルターとしてそれを提示する役割です。
一緒に新しい未来を作りたいと思います。

私もこういった場を訪れる事が出来る機会により、より深く自分の思索を深める体験が出来ます。

この企画を立ち上げられたのは、芝山昌也さんというアーティストで、総合ディレクター、秋田公立美術大学の准教授です。2年前に芝山さんが越後妻有の大地の芸術祭に参加された事をきっかけに、飛び地開催という事で昨年KAMIKOANIプロジェクトが開催され、非常に好評であったので今年から県の支援でアーティストインレジデンスと展覧会プロジェクトが毎年開催されて行く事になりました。
芝山さんは今年、秋田市内で開催される秋田アートプロジェクトと、山間部のKAMIKOANIプロジェクトの両方のプロデューサーをされていてとっても忙しそうです。今までゼロダテが有名でしたが、新しくムーブメントが起こっていて秋田が熱くなりそうです。

上小阿仁村八木沢集落の様子。

自然が美しく、素晴らしいところです。

八木沢


八木沢分校
こちらがレジデンスの沖田面小学校から車で20分、KAMMIKOANIプロジェクトの中心となる八木沢分校です。


明後日朝顔をみんなで植えました。





とってもいい絵だなぁ。

伝統芸能の八木沢番楽

村の位置はここ

みなさんおつかれさまです!

川をわたった向こうにひらける棚田。こちらでも野外作品が展開されます。
ステージが組まれ、音楽や伝統芸能のイベントが開催されます。


八木沢地図



その日の夜遅く、美しい秋田から東京に帰宅したとき、再稼働に揺れる新潟県知事の苦悩をよそに煌煌と走る山手線の昼のようなまぶしい駅の明るさと効き過ぎた冷房と、そこでしか生きられない自分も含めた現代人のあり方に本当に辟易とし、疑問を感じました。
いま、多くの場所でうしなわれていこうとしているかつての暮らしが、上小阿仁村にはありました。
私たちは近代化と経済成長の中で一見便利で豊かな暮らしを手に入れましたが、かたや置き去りにしてきた物や失ってしまったものも多くあり、その中に素晴らしいものや重大な事があります。
それらを比べて、そのどちらでもない、新しいやり方を作り出して行くこと。

KAMIKOANIプロジェクトでここを訪れる人にも、多分同じような事を感じてもらえるのではないかと思いました。






沖田面小学校

 KAMIKOANIプロジェクト、私が参加するアーティストインレジデンスの会場となる、上小阿仁村の沖田面小学校です。集落の中心にあり立派な学校なのですが、数年前に近隣の小学校と統合され、廃校になったそうです。私はこちらで滞在制作、作品展示をします。
KAMIKOANIプロジェクトの会場はもう一つあり、この大きい集落から20分ほど山道をすすんだところにある、八木沢集落には小さな木造の分校があり、そちらでも秋田の作家を中心とした作品が展開されます。

先日下見に行ってきました。7月7日
アーティストインレジデンスの会場となる沖田面小学校

沖田面小

教室

廊下
懐かしい昭和の小学校。子供の頃を思い出します。ドアや建具などに味があって素敵ですね。

館内図
2階建てのコンクリート作りの学校です。
今回は音楽室、理科室、保健室と、一階の教室を使って展示が行われます。

沖田面小正面
上小阿仁村役場の職員で地域おこし協力隊の水原さん。
色々とお世話になります!
着ておられるのは昨年のKAMIKOANIプロジェクトのオフィシャルTシャツです。
愛がありますね!

道
小学校の前。駐車場が広いです。
おそらく会期中は来場者はここに車を停められるのかと思います。

沖田面小学校への道
県道から集落の中心を通って小学校へ続く道

内と外、自然と人工、楽園と境界、想像と現実


私は今まで色々な絵を描いて作品を作ってきたけれど、ずっと描いている物は共通している。
 つまり、楽園と言うのは体の中にあって、中と外がつながっているというのが理想的な状態である。だけれども私達現代人は自分自身が自然の一部でありながら自然そのままでは生きられない、自然と断絶した状態にある。それゆえ人は楽園を求め、私はこのような絵を描いているのだと思う。

work-utopia
2012 Utopia/Boundary 

work-womb

2010 Womb